口臭予防②                                 

口臭の原因は細菌が発生させる揮発性硫黄化合物と言われています。そしてその６０パーセントが、舌の後方部にある舌苔により生産されていると言われています。つまり舌の清掃により口臭は大きく改善される可能性が高いのです。

揮発性化合物とは、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドと言った強力な生体毒性のある悪臭物質であり、歯周組織を破壊しコラーゲンなどの合成を阻害すると言われています。

揮発性化合物のうち硫化水素は口腔内に疾患がなくても生理的口臭で検出されますが、歯周病に罹患すると揮発性化合物のうちメチルメルカプタンが高濃度に検出され、硫化水素に比べ口臭が強くなります。歯周病患者に強烈な悪臭を感じるのはそのためです。

口腔以外の疾患のうち次に挙げる疾患も重度の場合口臭を認めると言われています。

代謝性疾患：糖尿病（アセトン臭）

　　　　　　肝機能障害：アンモニア臭

　　　　　　腎機能障害：魚の腐った臭い

消化器疾患：食道ヘルニア

鼻咽喉疾患：副鼻腔炎・副鼻腔癌　

歯垢（プラーク）は、歯の表面にくっついて臭いを発します。このまま放っておくと歯周病を悪化させさらなる口臭を呼びます。

対処法：歯をしっかり磨きましょう。

　　　　当院では歯磨きのコツを皆様にお教えして

　　　　います。

食べカスや粘膜細胞の死骸。

血液成分（白血球など）がたまったもの。

これらが細菌により分解され揮発性硫黄化合物が

発生します。舌苔は舌の後方が好発部位なので、舌の前方はそれ程清掃する必要はありません。後方から前方に一方向のみで一回に数回かきだしてください。

対処法：舌専用ブラシで舌を磨きましょう。

　　　　シリコンなどでできているので、舌を傷つけ

　　　　ません。

緊張・ストレスを感じてる時や起床時は唾液の分泌が悪くなって口臭が発生します。

対処法：キシリトール入りのガムを噛みましょう。

　　　　なるべく、出てきた唾液をの見込まず口の中

　　　　にためて噛みます。

口臭が気になるのですがまずどうしたらいいですか?

何が原因で口臭が気になるのか原因を突き止めることが大事です。

　歯科以外に上記に該当する病気をおもちなら医科をまず受診されてみてはいかがでしょうか?

　歯周病もしくは口腔内内の清掃が不良な場合は早めに歯科を受診し正しいブラッシングおよ

　び治療を受けましょう。

口臭予防に有効な歯磨き粉はありますか?

有効成分が入っているものがいいでしょう。例えばクロルヘキシジンなどがそうです。

　そういったものが含有されてる商品を選ぶと良いでしょう。

　ただし、歯磨き粉はあくまでも補助材なのでしっかりブラッシングとメンテナンスを受診

　するのが大事です。